介護のニュース

2026.06.02

介護現場を襲う「医療ケア増」と「中東情勢」で消耗品不足の危機

近年、介護施設はかつてないほどの変化と困難に直面しています。医療的ケアを必要とする入所者の増加に加え、遠く離れた中東情勢の緊迫化が、日本の介護現場の「足元」を揺るがしています。

ドクターメイト株式会社が実施した現役職員300名への意識調査から見えてきた、介護現場の切実な実態と今後の課題を整理します。


1. 現場の6割が実感する「医療ケア需要」の急増と業務の多角化

介護施設は今や、生活の場であると同時に、高度な医療対応が求められる場へと変貌を遂げています。

  • 医療対応場面の増加: 職員の6割が、痰の吸引などの医療的ケアが必要な場面が増えたと回答。

  • 業務の多角化: 褥瘡(床ずれ)管理や厳格な感染症対策など、専門的な知識と技術を要する業務が日常化しています。

  • 知識習得の必要性: 業務の高度化に伴い、現場職員にはこれまで以上の医療知識の習得が求められるようになっています。

2. 中東情勢が直撃!「ナフサ」不足による深刻な消耗品危機

一見、日本の介護とは無関係に思える中東情勢ですが、実は現場の衛生管理を支える「プラスチック製品」に多大な影響を及ぼしています。

  • ナフサ調達の困難: 原油供給の不安定化により、プラスチックの主原料である「ナフサ」が手に入りにくい状況が発生。

  • 衛生用品の入手困難: 感染症対策に不可欠な消耗品が、現場で顕著に不足し始めています。

3. 現在、現場で不足している主要な消耗品リスト

以下の消耗品は、特に影響が深刻化しており、現場の衛生環境維持に警鐘が鳴らされています。

  • 防護用品: 使い捨てプラスチックグローブ、使い捨てエプロン・ガウン

  • 排泄ケア用品: おむつ処置用ゴミ袋、尿取りパッド

  • 医療器具: 吸引チューブ、バルーン(カテーテル)等

まとめ:外部環境の変化に強い「持続可能な介護」への転換を

今回の調査で、介護現場は「ケアの高度化」と「物資供給の不安定化」という、内と外からの二重の圧力にさらされていることが浮き彫りになりました。

単なる現場の努力に頼るだけでなく、サプライチェーンの多様化や、限られた物資・人員で質の高いケアを維持するための「情報共有」と「効率的な体制づくり」が今、業界全体に強く求められています。

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